今回のルドロウは修道院で巻き起こるシスターたちの物語
敬虔なシスターたちによる厳かな修道院…。そんなイメージとは無縁に個性的なシスターが様々な事件を巻き起こしたり、時には巻き込まれたりする、にぎやかな修道院「アベイ・ドゥ・サン・アルセーヌ」。
今回も修道院きっての問題児、シスター・ミーシャを中心に複雑な人間模様が展開される波乱の物語となっていました。
ルドロウキャッスルとは?
あらすじ
※1回しか見ていないので誤りがある可能性があります。
クリスマスパーティの準備で忙しい修道院のシスターたち
相変わらず修道院の仕事をさぼって他のシスターたちと衝突ばかリするシスター・ミーシャ。今回はシスター・ナタリーが被害者。ミーシャは孤児である子どもたちのパンをつまみ食いしたばかりか、パンをのどに詰まらせてしまう。ちょうど花瓶を持って通りがかったナタリーはつまみ食いするミーシャをとがめるが、ミーシャはナタリーから花瓶をうばい花を放りだして、花瓶の水を飲んでしまうのでした。ミーシャはスッキリ、ナタリーはカンカン。
その騒ぎを聞きつけたシスター・メアリーはミーシャをいさめます。しかし、ミーシャも引き下がりません。ストリートチルドレンとして育ったミーシャは修道院の孤児たちがおいしいパンを食べたり、きれいな毛布で眠ったりするのことに納得できません。そんなに子供が大事なら結婚して自分で子供を産めばいいとメアリーに詰め寄ります。いつもは厳しいシスター・メアリー。反撃を予想していたミーシャですが、意外にもメアリーの方がそのとおりね、と引き下がります。拍子抜けするミーシャ。何かわけがありそうなシスター・メアリー。
伯爵アシュリーと子爵アンセル
一方、修道院を管理するメイスフィールド家伯爵のアシュリーとゲストのパートリッジ子爵のアンセルがパーティの開始まで別室で世間話をしていた。お互いの身の上話などをする中で、アシュリーが気にかかったとこ、それはアンセルの妻が3年前に忽然と姿を消してしまったこと。机の上に指輪が残されていたことから、失踪ではなく自らの意思で出て行ってしまったのではないか、それゆえアンセルも自らの気持ちを整理できないでいたのだ。
面白くないミーシャと妙な客人
さてミーシャの方はというと、怒られると思っていたのにメアリーの方が引き下がり落ち込んだ様子に逆に罪悪感を感じてしまいます。そんなミーシャを追ってブラザー・エリスがあらわれました。エリスは迷いましたが他のシスターから聞いていたメアリーの事情をミーシャに伝えたのでした。それは、メアリーが以前に結婚していたこと、そして流産してもう子供が埋めない体になっていたこと。それを聞いたミーシャはますます罪悪感にさいなまれるのでした。
そんな深刻な二人をよそに、突如として真冬に薄着で異国風ないでたちでくまのぬいぐるみを背負った少年が苦しそうに這って近づいてきたのでした。驚く2人でしたが、エリスはその少年が水を欲していることに気がつき、少年をミーシャにまかせて水を取りに行きます。面倒を押しつけられ困惑するミーシャでしたが仕方なく少年のそばでエリスを待ちます。しかし、よほど衰弱していたのかミーシャに倒れ掛かる少年。驚くミーシャ、しかもその少年からは何か強い匂いがするのでした。どうやら少年は長いこと風呂にも入っていないようです。そうこうしているうちに、エリスが戻ってきます。水を飲み、パンを食べ、だんだん元気を取り戻す少年。逆にミーシャは不機嫌です。当たり前のようにエリスに介抱される少年の生意気そうな態度にちょっと面白くありません。
アルヴァ復活と運命の再会
※注:特にこの辺、私の記憶があいまいです。
喋る元気も取り戻した少年はこれまでのいきさつを大声で身振り手振り語りだします。兄を探して長い船旅や異国での物珍しい体験、そしてそこでお金を使い果たし飲まず食わずに、やっとの思いでたどり着いたのがここ、アルセーヌ修道院だったのだ。その話に何か引っかかるところがあるエリス。少年が目指していた場所がヴィスラーマではないかと指摘します。すると少年、エリスが何か知っていると思い、くってかかります。そんな少年とエリスにわってはいるミーシャ。ちょっとした騒動になってしまいます。
そこへアシュリーがアンセルと共に、何事かと一喝します。それを聞きつけたシスター・メアリーも駆けつけます。するとアンセルとメアリーが顔を合わせて驚きます。なんと、アンセルの失踪した妻とはメアリーだったのです!
運命の再会と思いきや、最初に口を開いたのはミーシャでした。ミーシャは先のエリスの話から、このアンセルという男がメアリーを捨てたのだと思い詰め寄ります。否定するアンセル。メアリーも否定し、それは子供が出来なことに罪悪感を感じて自ら失踪したのだと言い泣き崩れます。そして、アンセルは今日はもうおいとまさせてもらうことをアシュリーに告げます。それはメアリーを捨てるのではなくメアリーと一緒に帰るという意味でした。そして、二人は共に去っていくのでした。
…さて、しばらく話の蚊帳の外だった異国風の少年はというと、事態が収拾してみんなが去り始めたところでようやく自分の名を声高々と叫んだのでした。アルヴァ・グスターヴ・ドーソン、それが少年の名前でした。兄であるクライドを探してここに来たと言います。その言葉を去り際に耳にしたアシュリーは一瞬神妙な顔つきで足を止め振り返ったものの、すぐに何事もなかったかのように踵を返し去っていったのでした。
エリスは自分をアルセーヌへ連れてきてくれたクライドの弟である少年、アルヴァにすっかり親近感を持った様子。アルヴァに自分の服を貸すので風呂に入るように誘います。ミーシャも幸せそうなメアリーの姿に機嫌を良くしてアルヴァの背中を押していきます。こうして今回のお話はおしまい。
ショータイム
演劇の後の今回のショータイムは合唱でした。ルドロウでは珍しいです。いつもダンスなのですが、ことにこの「アルセーヌ」のイベントでは歌がうたわれますね。数曲がうたわれましたが、私が知っていたのはグリーンスリーブスときよしこの夜だけでした。修道院の雰囲気やクリスマスにぴったりの選曲で、しかもきれいなハーモニーでした。
感想
シスター・メアリーとアンセルが今回の主役でした。さまざまな人物が登場しましたが、この二人の話だけで充分楽しめる内容でした。ハッピーエンドはいいですね。いつかこの2人のその後のお話も見てみたいと思いました。
今回はアシュリー、アルヴァというルドロウの重要人物2名がアルセーヌに登場しました。役者がそろったところで今後の展開が非常に気になります。
それにしても、話題に事欠かない修道院ですね。アルセーヌはシスターの一人一人にスポットライトが当たるので毎回楽しんでみることができます。トラブルメーカーのミーシャを中心に話も作りやすそうです。シスター以外にも重要な人物が多く登場するアルセーヌは今後も要注目です。
そういえばフードの写真撮り忘れた…。
今後のお楽しみ(人物)
アルヴァ
兄であるクライドに会うためにアルセーヌを訪れた彼ですが、行き違いでクライドは再びヴィスラーマへ行ってしまったようです。現状、アルヴァには再びヴィスラーマを目指す気はなさそうですが、今後アルセーヌでどんな騒動を起こすのでしょうか。ドーソン家の家督相続問題も気になります。
アシュリー
過去の話で実はクライドの兄であることが分かっている。アルヴァとは異母兄弟にあたる。アシュリーは母方のメイスフィールドを継いでおり、クライドはドーソン家の次男となった。、クライド、アルヴァ、この3人の絡みは今後非常に楽しみである。
また、アシュリーは現在ある仕事を請負っておりそちらの行方も気になるところ。ユリアという女性の仇討ちである。ユリアは心の支えであったナンバー9のヌマー、ノインを殺した男を探している。その男とはパトリックのことなのだが、アシュリーはまだその事実にたどり着いていない。
パトリックと言えば、ドーソン家四男のエミールはパトリックのロンズデール家に身を寄せており、こちらも今後の話が気になる。
全てが繋がってくるのかどうか、どんな展開になるのか本当に分からないので楽しみですね。
エリス
ブラザーとしてアルセーヌ修道院にお世話になっているが、その素性は未だ全く不明。エリスも偽名っぽいし、前回のアルセーヌでは誰かに命を狙われかねない事情もあるようだ。彼を連れてきたのはクライド。果たしてどんな事情があるのか、彼の正体も非常に気になります。
個性豊かなシスターたちの今後も気になる
ミーシャ
アルヴァと仲良くなりそうな気もしますね。そうなると彼女もまた別の騒動に巻き込まれかねない。それともアルセーヌの看板娘として修道院を騒動に巻き込み続けるのか。
ナタリー
真面目すぎるがゆえに、いつも被害をこうむっている人。彼女はどんな事情でアルセーヌに来たのでしょう。
シスター・シャウナ
今回は目立った活躍はなかったけれど、面倒見がよく体育会系な彼女。何か面白いエピソードがありそうな感じですね。
シスター・ネル
彼女も目立った活躍はない、というかあまりしゃべらないキャラクターなので、その出自はちょっと謎めいてます。
今回出番のなかったシスターも注目!
シスター・キンバリー
前回の準主役。勘違い野郎モンティにストーカーされていた。
今回は名前だけ登場。シスター・メアリーの過去をエリスにしゃべった張本人。しかし結果オーライ。
無事、モンティを更生させることができたのでしょうか。
シスター・ユーフェミア
こちらも名前だけ登場。ミーシャにパンは余分に焼いていることを教えたため、ミーシャはパンをつまみ食いしてしまった。よって、ナタリーの評価を落としてしまったシスター。本人は陽気なシスターだけに、なんとも損な役回りである。
シスター・ロビン
前回モンティに人質にされた。巻き込まれ不幸体質なシスター。前回のがトラウマとなって今回は登場できなったのかもしれない。
シスター・セラフィーナ
クライドと同じアルセーヌ孤児院出身。まとめ役、ミーシャの叱り役だが今回は登場無し。クリスマスパーティの準備で忙しかったのだろう。
シスター・コレット
彼女もクライドと同じアルセーヌ孤児院出身。一度は玉の輿に乗るも、わけあって出戻りシスターとなる。今回登場しなかったのもわけありなのだろうか。
今後はどうなる?
次回の予定はまだ未発表。年内のルドロウキャッスルはこれで終わりのようです。次回は早くても1月末ではないだろうか。しかし、その間にルドロウファン交流会は行われるはずなので、そこで次回以降の情報が聞けるかもしれない。また、今回のアルセーヌについて語りたい方や、これまでのストーリーがどうだったか知りたい方は、ファン交流会に参加すると良いと思います。
来年の前半にはグッズ・オークションも行われるはずなので、特に衣装等の非売品に興味がある方は今から貯金しておいた方がよいかもしれない。
また、新メンバーの加入もあったようなので、今後の活躍が期待されます。
来年もルドロウキャッスルに目が離せません。
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