仕事に不安や困難はつきもの!そうなる前にこれを読んでおこう!
なぜ就職・転職前に本を読むべきなのか
仕事の不安や困難の代表格と言えば、人間関係と将来の不安ではないだろうか。
私の経験からハッキリ言えば、これらの困難と不安にぶつかってから対策を立てても間に合わない可能性が高い。
仕事は一日の大半の時間を占めるわけだから、対策を立てている時間はほとんどない!おまけに困難と不安は正常な思考を妨げる。確実で安心な対策はほぼ立てることができない。
だから、あらかじめ本から知識を吸収しておけば、対策も立てやすいし、本ならばあとで読み返すことが可能だ。
私もこれから紹介する本を読んでいれば、会社を辞めずにすんだかもしれないし、良好な人間関係を築けたかもしれない。さらには自分の仕事に自信や誇りを持てたかもしれないと思うのだ。
良好な人間関係を築くために
言わずと知れたベストセラー「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健著
アドラー心理学の入門書として定評がある一冊。
アドラー心理学はすべての悩みは対人関係の悩みであるといい、まさに社会を生き抜くための人間関係の知恵をたくさん教えてくれる。
嫌な上司との付き合い方も、これを読めば指針が持てる。
会社とい共同体での自分の役割、周りの同僚たちとの付き合い方も良好なものにすることができるだろう。
具体的に一例を示せば、アドラー心理学ではほめることも叱ることもいけないという。それでいて、譲渡部下などの役職の違いがあれど対等な関係を築き上げることができるというのだ。
アドラー心理学を扱った本なら、この「嫌われる勇気」でなくとも他の本でも大丈夫だろう。
一度はアドラー心理学の思想に触れておいて損はない。
デメリットは斬新すぎて理解が難しい場合があること。
会社人間にならないために
すべての教育は「洗脳」である 堀江貴文著
学校生活で「いい子」だった人は、仕事でつまずくことが多いのではないか。学校教育は社会ではあまり役に立たないどころか、無意識的に会社に縛り付けられる自分を選んでしまう悪い効能がある。
学校では教えてくれない生きるために必要な考え方を教えてくれる一冊だ。
新卒社員に特におすすめだ。
私もこの本を読んで、ようやくつらかった会社を辞めることができた。「いい子」でなければならない、学校教育の洗脳があったのかもしれない。
将来の不安を和らげるために
人工知能と経済の未来 井上智洋著
先行き不透明なこの世の中を生きていく上で今の会社・職業が大丈夫なのか心配になることもあります。
特に最近話題なのがAI(人工知能)が人間の仕事を奪うというもの。それで人間が労働なしに幸せに暮らせればよいけれど、実際どうなのか。さまざまなデータ・論文などを元に経済学者である著者が予想した未来が述べられております。
この本の良いところは、人工知能の話題だけにとどまらず、経済と結び付けて将来を予測した点です。経済学の勉強にもなるのでおすすめです。それでいて、人工知能に関する知見も確かなものがあります。
2017新書大賞にも選ばれたようです。
この本によれば、2030年に人間と同等の汎用AIが誕生し、2045年には世間に普及しすると仮定した場合、仕事の無い人々のためにベーシックインカムが必要だという結論になっている。ベーシックインカムはすべての国民に最低限の生活費を支給する制度のことだ。
本書でもふれているが、本当にこのような未来が来るという保証はないが、だとしてもあまり将来を心配しても仕方のないことに思える。知識があれば不安が消える好例といえる。
だまされないために
投資なんか、おやめなさい 荻原博子著
就職して給料をもらえば、将来に備えて貯金しようと思うのは誰しもある。
最近はゼロ金利政策もあって、貯金をしてもお金が増えないことから、リスクはあるもののリターンが多くなる「投資」を勧める声が大きい。
私も仕事柄、銀行の人ともお付き合いがあったので、勧められるがままに投資信託を始めてしまったが、よくわからないまま始めてしまった。この本を読んでいれば、ちょっと待てよと、思いとどまったかもしれない。
やってみなければわからないと思い始めたが、とても危険なことだ。この本によれば自分で損得勘定がきちんとできなければやめた方がいいことが説かれている。金利の上では儲かっても、銀行への手数料の支払いなどが発生することも見逃してはならない。
将来のために投資をしなければ、というのは思い込みで、セールストークにだまされている可能性がある。
銀行、証券会社、生命保険会社、みんな自分たちの利益のためにやっているのだということを忘れてはならない。
経済・銀行・投資・保険など、最低限知っておきたい情報が満載なので読んでおきたい一冊だ。
疲労をため込まないために
すべての疲労は脳が原因3(仕事編) 梶本修身著
過労死や長時間労働が問題になっている昨今、絶対に知っておきたい疲労のメカニズムとその改善方法が記されている一冊。
とても実践的な内容になっている。
若いうちは健康で無理がある程度きいたので気にしなかったが、仕事を辞める頃(30代後半)になったら寝ても疲れがとれないことがよくあった。この本を読んでいれば、そんな無理な働き方はしなかっただろうと思う。
最近は本当に脳科学の進歩が目覚ましいようだ。疲労が脳の働きで説明できてしまうのだから。
人間、仕事だけがすべてではない。先に紹介した4冊を読んでもらえばわかるが、人生には仕事の付き合いのほかに、友達や地域の人との付き合い、家族との付き合いがある。そのどれも欠けては健康で健全な人生とは言えない。
仕事で疲れて他のことは何もできないでは困るのだ。
この本を読んで、疲れない脳を作ろう。
また、著者はカウンセリングも行っているようで、うつ病に関する記述もあるので、そういった意味でも読んでおくとお得である。
まとめ
以上で紹介した本はすべて私が15年勤めた会社を辞めた後に読んだものだ。最初にも書いたが、これらを先に読んでいれば違った人生があったのかもしれないと思わざるを得ない。しかし、もうそれは過去のことだ。こうして書き残すことで誰かの役に立つことがあれば非常にうれしいし、私の人生は無駄ではなかったと思えるのだ。
ワークライフバランスという言葉がさけばれて久しいが、実際問題そんな理想的な企業は数少ないであろう。しかし、そうであっても自分を大切にすることを忘れてはいけない。それを怠ったために私は会社を辞めることになったのだとも思う。
人生は幸せな自分になるためのものでなければならない。
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