アドラー心理学「嫌われる勇気」から学んだ幸せになるメソッドをキーワードでまとめた

嫌われ勇気 アドラー心理学

「嫌われる勇気」本書の概要

アドラー心理学を青年と哲人の対話形式で解説。口語体なので難しい言葉はあまりなく、頭に入ってきやすい。

簡単に言ってしまうと、「嫌われる勇気」を持つと自由になれて、悩みもなくなるという結論だ。

哲学・宗教に近い

よって、アドラー心理学は心理学というより、その考え方は哲学・宗教に近い感じだ。本書内でも、哲学に近いということは触れられている。特に、ソクラテスやプラトンの思想などを引用している。

哲学・宗教と違う点は、それらと比べて簡潔な論理的説明である点だ。しかし、逆に言えば、ある程度哲学・宗教の知識がないと、理解が難しいかもしれない。口語体の対話形式で、いわば「青年」がアドラー心理学について何も知らない読者の代わりとなって、「哲人」に対して質問してゆくのだが、哲人の答えはすんなりと頭には入らないはずだ。とにかく今までの常識を覆すようなトンデモ理論が満載だからだ。

キーワードで見るアドラー心理学のフロー

トンデモ理論は出来るだけ省いて簡単にアドラー心理学が提唱する幸せになるための理論をまとめてみます。

 

①すべての悩みは「対人関係の悩み」であると認識する

②「課題の分離」を行う

③自己受容⇔他者信頼⇔他者貢献を行う

④共同体感覚を持つ

 

1『すべての悩みは「対人関係の悩み」である』と認識する

これは、そう難しくはないと思います。今自分が抱えている悩みのことを考えてみても、必ず誰かとかかわりのある問題であることに思い当たるはずです。いくつか例で考えます。

家族や・友人・恋人の悩みはそのまま対人関係の悩みです。

仕事の悩みの場合でも、上司や同僚が絡んできているはずです。また、取引先や顧客との間の問題である場合もあります。

お金の悩みの場合も、貸し借りの場合は対人関係が必ず絡むし、お金がないという悩みも対人関係が絡みます。例えば、上司が仕事ぶりを認めてくれず給料が上がらない、人付き合いが上手くいかず仕事が続かない、家族の誰かがお金を浪費してしまう等、必ず対人関係が絡む。

病気・障害についてもそうだ。一見自分だけの悩みに見えるが、自分だけの問題ならそもそも悩まないはずだ。堂々と病気・障害持ちとして生きてゆけばいい。しかし実生活において、必ず人と関わることになる、そして、健常者と違う点についてすれ違い・摩擦を感じるはずである。それが悩みのもとになる。

といった具合に、ちょっとこじつけっぽくも感じるかもしれないが、すべての悩みは対人関係の悩みの他ならないのだ。

 

2「課題の分離」を行う

悩みに直面した時、問題(課題)が複数存在すると思うが、それが「自分」の問題(課題)なのか、自分ではどうしようもできない「他車」の問題(課題)なのかをはっきりさせよ、ということである。

早い話、自分ではどうしようもできないことで、悩むなということです。

 

3「自己受容」⇔「他者信頼」⇔「他者貢献」を行う

この3つはそれぞれお互いに関係しあっている円環関係にあると言います。

「自己受容」は、あるがままの自分を受け入れることであり、理想の自分にこだわらないことです。出来ないことは、出来ないまま、その自分を受け入れることです。重要なのはどんな才能が与えられているかではなく、今ある自分の能力をどう使うかということであるのです。

「他者信頼」は他者を信じるにあたって一切の条件をつけないことです。お人よしの馬鹿にみえますが、そうではなく、例えば信頼していたのに裏切られたり、利用されたりされることもあるでしょうが、裏切るか裏切らないか、利用するかしないかを決めるのは自分ではなく他人が決めることなので関係がないのです。課題の分離ですね。また、ただ無条件に信頼しろという意味ではなく、平等である横の関係を築けないのであればその関係を断ち切って良いといいます。それは自分の課題だからです。「他者信頼」は懐疑を抱かないこととも言えます。信頼することを恐れて懐疑抱けば誰とも関係を築けないからです。

「他者貢献」とは「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるものです。「わたしは誰かの役に立っている」ことを実感して、「ここにいてもいいんだ」と確認するための「他者貢献」なのです。

 

4「共同体感覚」を持つ

共同体感覚とは、他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることをいう。そして対人関係のゴールとされています。他者貢献に似ていますね。先に出てきた3つのキーワード「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」を実践することによって得られる感覚です。即ち、自立すること、社会と調和して暮らせること、私には能力があるという意識、人々はわたしの仲間であるという意識を持つことによって得られます。

すると、人はいま、この瞬間から幸せになることができるというのです。

 

まとめ

結構なトンデモ理論ですが、大雑把にいうと上記のようになります。そして自由になれると言います。この理論がしっかり理解できていれば、迷うこともないし、なにをしてもいい。嫌われる人には嫌われ自由に生きて構わないというのです。

他者は関係ないのです。但し、だからと言って「自分」にこだわりすぎてもいけないのです。

難しいですね。端折った説明だが、多分、本書を読んでも完全には理解できないでしょう。しかし、今までの世間常識から外れた新しいアプローチとして受け入れてみれば世界が広がるかもしれません。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

うつ病手前になって退職したり、会社から損害賠償求められたり、逆に精神的苦痛に対する慰謝料を請求したり、アパートの退去で高額の原状回復費用を求められたり、円錐角膜という病気になったり、そんな人生をブログにしてます。 現在は仕事を探している。 長野市で開催されるコンセプトカフェイベント「ルドロウキャッスル」を応援しています。