『すべての教育は「洗脳」である』 堀江貴文著
概要
すべての教育が「洗脳」であることを歴史的観点も込めて解説されている名著。
著者はいう、多くの人が教育のせいで行動できない人間になってしまっていると。
なぜか、それは学校が評価オールBの、誰にいつ何を命令されてもソコソコこなせる、社会にとって都合の良い人間を生産する工場だからだという。つまり誰かにやるべきことを与えられなければ動けない人間になってしまっているのだ。これが「洗脳」だと。
そして、著者は残念に思っている。「洗脳」は心にブレーキかける。著者が行動せよ、と背中を押しても、多くの人がアクセルと同時にそのブレーキをもベタ踏みした空回り状態であることを。
私の体験談
そんな経験は自分にも思い当たる。
早世してしまったが、飯野賢治さんというゲームクリエイターがいた。その著書に「ゲーム」があり、その本の帯にはこう書かれていた。「この本を読んで誰かが動き出すのを僕は待っている」と。これを読んだ時私は高校3年だった。とても感動して動き出したいと思った。だが、結果はこの通りである。アクセルを踏んだが、同時にブレーキもべタ踏みだったのだ。
思うに誰もが、教育は「洗脳」だと分かっているのではないか。そしてそれに抵抗できずに今を過ごしている。私はこの堀江氏の本を読んでから、高校3年の時の日記を読み返してみた。「…勉強が嫌いというより、大事な時間を無駄にし、俺を束縛しようとする『学校』が一番嫌いだ。教育ってこうじゃないだろ?」

当時から気づいていたけど、結局どうにもできずに今に至る自分に愕然とした。
ちなみに、飯野賢治さんの本を読んだ後に書いたと思われる日記も見つけた。
「俺に本当の勉強をさせてくれ!!」
「学校のあるべき姿をゲームで提唱したい」

恥ずかしくなるほどの内容だが、よく言えば「洗脳」によって、これらのヤル気の芽は摘まれてしまったのかもしれない。負け犬の遠吠えと言われればそれまでだが。
ともかく、この本のおかげで心のブレーキを外すことができるだろう。
悪く言えば、自分が何もできないことを学校や教育のせいにしてるだけだと言われるだろうが、そうじゃないことを証明するには今は行動するしかないということだろう。
今現在も洗脳は完全には解けていないと思うが、動き出すきっかけをくれる本だ。
会社を辞めるキッカケをくれた本
この本はちょうどうつ病手前になり会社を辞めようか悩んだ時に出会った。行動することを説かれ、いつまでもいい子に会社の歯車となって仕事する必要はないと思い辞めるに至った。この本との出会いにとても感謝している。
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