アドラー心理学基礎講座応用編 受講した感想(前半2日間)

アドラー心理学基礎講座応用編




アドラー心理学の入門編

講座の概要

主催:アドラーギルド

日程:平成29年11月4日~5日、11月18日~19日(どちらも土日)

会場:静岡県浜松市 浜松市福祉交流センター

金額:全日参加で6万円

講師:大竹優子氏(日本アドラー心理学会認定指導者)

補足

・名称は「応用編」となっているが、この講座が入門者用であるとのこと

・主催のアドラーギルドは日本アドラー心理学会の関連団体。学会は非営利団体のため、講座などの営利活動はアドラーギルドが行っているという位置づけのようだ。

・日程は不定期で年数回開催されているようだ。会場もその都度違う。

・講師は上記の大竹氏か、野田俊作氏が担当する。

受講するメリット

・アドラー心理学会を学べる数少ない講座の一つである。

・受講資格が特になく、誰でも受けられる。

・簡単ではあるが、実習も行うので、実践的な学びができる。

・アドラー心理学によるカウンセラーを目指す方には必須となる講座である。

他の参加者と交流することで、より刺激を受け、理解が深まる手助けになる。

デメリット

アドラー心理学を学びたい人にとってデメリットになるようなことはあまりない。強いてあげるならば、下記の点のみだろう。

※人によっては、自分の求める理想との相違で、アドラー心理学に失望する方もいるかもしれません。そうなったらデメリットになるかもしれません。

・住んでいる場所によっては、交通費・宿泊費がかかる。

今回、私が参加したのは静岡県浜松市の会場であったが、遠方からの参加者も多くいた。私が耳にした限りでは、地元の浜松の方から、愛知県、埼玉県、大阪府からの参加者がおられました。

ちなみに私は長野県からの参加ですが、4日間の交通・宿泊費の合計は受講料金を上回ってしまいます。できるだけ近い会場で受講したいですが、年数回しか開催されないことを考えると地方居住者には難しいです。

数ある講座の中から、なぜこの講座を受けたか

他にもアドラー心理学の講座はあるようです。今回私が受けたのは「アドラーギルド」主催の日本アドラー心理学会の認定指導者が講師を務める講座でした。

他に大きなところではヒューマンギルドという会社がアドラー心理学の講座を設けているようです。

どちらがいいのか迷いましたが、私がアドラー心理学にふれた最初のきっかけである「嫌われる勇気」の共著者岸見一郎氏が日本アドラー心理学会の顧問であると知ったので、アドラーギルドの講座を選びました。

 

実際に受講した感想

受講して損なし

まだ前半の2日間だけが終わった段階だが、かなり勉強になった。

私は書籍でしか、アドラー心理学に触れていなかったので新しい発見が多くありました。

テキストは2冊あるが、どちらもそんなに難しくない。テキストの作成には野田俊作氏が主に携わっているようだ。親と子、カウンセラーと相談者など会話例を多用しきわめて実践的な理解ができるように作成されている。

エピソード分析の実習を4,5人のグループに分かれて行ったが、これもたいへん勉強になった。実際にやってみる、「実践」の効果が本当によくわかった。なかなか初心者に簡単にできるものではないが、困りごとの解決の糸口が見つかった時は、その発見に驚き、感動すらした。私は、相談者側の役をやりましたが、自分でも気づかなかった自分の思いや、相手の感情をおもいやることができたと思います。

これだけでも参加した価値がありました。

一人では学ぶことができないものが学べます。

アドラー心理学に興味があって、お金や時間に余裕のある方は受けて損はないと思いました。

 


以下は、マイナス面や疑問点、私の個人的見解になります。

宗教じみた感じがしないでもない

まだ、私があまりアドラー心理学に精通していない、日本アドラー心理学会のことをよく知らないせいでもあるが、ちょっと宗教っぽいなと感じた部分もありました。

読書自慢・受講自慢

周りの参加者の会話に聞き耳をたてると、野田俊作氏の著作を何冊も読んだだとか、新作を読んだだとか、氏のどこそれの講義に参加しただとか、氏はこう言っているだとか、etc. そんな話を聞いていると、教祖か?と思ってしまう自分がいました。

私は正直、名前程度しか野田氏を知らないのでそう思ってしまうのだが、肯定的に考えればとても勉強熱心とも言える。ここの参加者がそうだとは言わないが、妄信は誤解を生みやすいので注意が必要だなと感じたのだった。

野田俊作氏について、少し調べましたが、アドラー心理学を日本に広めた第一人者ということで、日本国内では権威とも言える存在のようですね。そうであれば、話題に上るのも当然でした。

音読する

テキストの中に野田氏が作成した「勇気づけの歌」というものがある。これを講義の最初と最後に全員で音読するのだが、最初私は異様な気持ちになった。

講座の中で説明があったが、音読には頭に入れる効果があるし、例えれば仏教のお経と同じであるとのこと。それを聞いて納得しました。私は仏教についてはとても肯定的だからだ。しかし、宗教的と誤解されかねない部分ではある。

宗教ではなく科学

テキストやアドラー心理学の書籍を読めば、とても論理的で宗教ではないことはわかるのだが、誤解されやすい部分はある。アドラー心理学自体は簡易な言葉で説明されるが、それがかえって良くないように感じるのだ。簡易な言葉はとらえようによっては意味が変わってしまう恐れがあるからだ。言葉の表面だけで受け止めると誤解が生じる可能性はある。

アドラー心理学が普及しない原因かもしれない。

 

「嫌われる勇気」からアドラーに初めてふれた人にとっては違和感があるかも

私自身がまさにそうなのだが、アドラーについては、「嫌われる勇気」の共著者岸見一郎氏の書籍でしか知らなかった。今回が初めて岸見氏以外からアドラー心理学について学ぶ機会だった。

大きな違いとして例を挙げると、「課題の分離」の解釈・説明がある。

岸見氏の著作でも「課題の分離」の重要性は説明されていたが、今回の講座で学んだのは、課題を分離するだけでは不十分であるということだった。

課題を分離して、相手との関係まで切り離してはいけないということであり、必要があれば援助する準備をすることが大切であるということだった。

このあたりの説明が岸見氏の著作にはないわけではないが、少なくとも私にはあまり伝わってこなかった。とにかく「課題の分離」をすることが大切だとばかり思いこんでいた。

ちなみに、私は岸見氏の著作だけなら5冊程読んでいる。

これは誤解が生じやすい部分の例だと思われる。

しかし、普通の人にとっては「課題の分離」をすること自体が簡単ではないし、課題を「分離」しておきながら、関係は「切り離さない」でおいて、「援助」する準備をするのだから、一見すると矛盾しているので混乱するだろう。特にベストセラー「嫌われる勇気」はアドラー心理学の入門編という位置づけであるから、混乱しないように「課題の分離」については簡潔な説明になったのだろう。

全部説明すれば混乱し理解できないし、簡潔に説明すれば誤解を生む。まことに難しい心理学であると感じた。

 

万能ではない、理想的でもない。

誤解や難解さがあっても、学習を続けることで、さまざまな知識が補完しあうのであれば良いだろう。

しかし、アドラー心理学も万能ではないし、必ずしもすべての人にとって理想的なものでもないだろうというのが、今現在の私の感想だ。

これ以上は、だんだん受講の感想というテーマからずれすぎてしまうので、あらためて書きたいと思う。

しかし、学べば学ぶほど、奥の深さを味わえる、また、新しい発見があるアドラー心理学はとても魅力的な学問であると言える。

 

※後半の講座も受けた感想はコチラ

アドラー心理学基礎講座応用編

アドラー心理学基礎講座応用編 受講して人は変わるか

2017年11月24日

 




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キタズミ!

うつ病手前になって退職したり、会社から損害賠償求められたり、逆に精神的苦痛に対する慰謝料を請求したり、アパートの退去で高額の原状回復費用を求められたり、円錐角膜という病気になったり、そんな人生をブログにしてます。 現在は仕事を探している。 長野市で開催されるコンセプトカフェイベント「ルドロウキャッスル」を応援しています。